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ホームページは自作と外注、どっちがいい?——判断基準を整理してみる

「ホームページ、そろそろ作らないとな」。そう思ったとき、最初にぶつかるのが自分で作るか、誰かに頼むかという問題です。

正直に言います。僕はWeb制作を仕事にしている側の人間なので、ポジショントークになりかねない話題です。でも、だからこそ「外注したほうがいいですよ」とは安易に言いたくない。実際、自作で十分なケースはたくさんあるし、逆に外注したのに失敗している例も山ほど見てきました。

この記事では、ホームページ制作を自作するか外注するか迷っている中小企業の経営者に向けて、僕なりの判断基準を整理してみます。

まず、ホームページ制作の費用感をざっくり把握する

費用の話をしないと始まらないので、先に出しておきます。あくまで2026年時点の相場感です。

自作の場合(Wix / Jimdo / WordPress.com等)

  • ・初期費用:0円〜数千円(ドメイン代・テーマ代程度)
  • ・月額:0円〜2,000円前後(有料プランの場合)
  • ・制作にかかる時間:20〜80時間(慣れていない場合)
  • ・必要スキル:日本語が読めればなんとかなる。ただしデザインセンスは別問題

外注の場合

  • ・フリーランス:15万〜50万円(5ページ前後のコーポレートサイト)
  • ・制作会社:30万〜150万円(同規模。ディレクション込み)
  • ・大手代理店経由:100万〜500万円以上(間に入る会社が増えるほど高くなる)
  • ・制作期間:1〜3ヶ月が一般的
  • ・月額保守:5,000円〜3万円程度(別途)

この時点で「そんなにかかるの?」と思った方もいれば、「意外と安いな」と思った方もいるはず。感覚は事業規模や業種によってまったく違うので、金額だけで判断するのは危険です。

自作が向いているケース

自作をおすすめできるのは、こういう状況の方です。

「とりあえず名刺代わりのサイトがあればいい」——これが一番わかりやすい。会社名で検索したときに何も出てこないのはさすがにまずいけど、別にサイトから集客したいわけじゃない。営業は紹介や口コミが中心。そういう会社はWixやJimdoで十分です。テンプレートを選んで、社名と事業内容と連絡先を入れれば、半日で形になります。

あと、自分(または社内の誰か)がITにそこそこ明るい場合。WordPressをインストールしてテーマを入れて、プラグインで問い合わせフォームをつけて——くらいの作業が苦にならない人がいるなら、外注する理由は薄い。浮いたお金を広告費や商品開発に回したほうがいい。

和歌山でも、飲食店や個人事業の方がJimdoやGoogleサイトでさっと作って、あとはInstagramやGoogleマップに力を入れているケースをよく見ます。それで集客が回っているなら、無理にお金をかける必要はありません。

外注が向いているケース

逆に、外注を検討したほうがいいのはこんな場合。

ホームページから問い合わせや売上を生みたい。つまりサイトがビジネスの導線になるケース。これは自作だと難しい場面が多いです。「見た目がそれっぽいサイト」と「成果が出るサイト」は、似ているようで全然違います。ページの構成、文章の書き方、問い合わせまでの導線設計、SEO対策——このあたりをちゃんとやろうとすると、素人が片手間でできる範囲を超えてきます。

もう一つ、「自分で作ったけど、なんかダサい」問題。笑い話のようで、実はこれが一番多い相談です。テンプレートはきれいなのに、自分で文章と写真を入れたら急に素人感が出る。これはツールの問題じゃなくて、デザインと文章の問題なんです。

あとは単純に時間がない場合。経営者の時間はタダじゃない。ホームページに40時間かけるなら、その時間で営業したほうが売上になる——そういう判断は合理的です。

「安い外注」に飛びつく前に知っておいてほしいこと

ホームページ制作の費用でよくあるトラブルの話をします。

「初期費用0円、月額9,800円でホームページを作ります」——こういう営業電話、受けたことありませんか。和歌山でも結構あると聞きます。冷静に計算してみてください。月額9,800円を5年契約で縛られたら、総額は約59万円。しかも解約時に違約金がかかり、サイトのデータは持ち出せない。そういう契約が今でもあります。

逆に「5万円でホームページ作ります」も注意が必要です。5万円で採算が取れるということは、テンプレートにテキストを流し込むだけの作業になりがちで、打ち合わせも最低限。結果、自作と大差ないものが出来上がる。それなら自分で作ったほうがいい。

外注する意味があるのは、自分ではできない部分に価値を感じられるときです。デザイン、文章、導線設計、SEO、表示速度の最適化——こういった専門性に対して対価を払う、という感覚がないと、「高い金を払ったのに自作と変わらない」という不満が生まれます。

判断基準をシンプルにまとめると

ごちゃごちゃ書きましたが、結局はこの3つで判断できると思っています。

  • 1. サイトに「集客装置」としての役割を期待するか?
    Yes → 外注を検討。No → 自作で十分。
  • 2. 社内にITが得意な人がいるか?
    いる → 自作でもいける。いない → 自作すると想像以上に時間を食う。
  • 3. 制作に使える予算はあるか?
    20万円以上出せる → 外注の選択肢が現実的に。それ以下 → まず自作で始めて、事業が伸びたら外注に切り替える。

完璧な答えはないです。「今の事業フェーズで、何に時間とお金を使うべきか」という経営判断の一部として考えるのが健全です。

自作から始めて、後から外注に切り替えるのもあり

個人的に一番おすすめしたいのは、最初は自作で始めて、事業が軌道に乗ってから外注するというパターンです。

創業期にホームページに50万円かけるのは正直リスクが高い。事業の方向性がまだ固まっていない段階でサイトを作り込んでも、半年後に「やっぱりターゲットが違った」となれば作り直しです。それならWixで最低限のサイトを作っておいて、売上が安定してきたタイミングでプロに頼む。そのほうが、制作会社側も「御社の強みはここですね」と的確な提案ができます。

実際、僕たちKazeに相談に来てくれる和歌山の事業者さんでも、「Jimdoで作ったサイトがあるんだけど、そろそろちゃんとしたい」という方が一番スムーズに進みます。既にサイトがあると、何を変えたいかが具体的に話せるんですよね。

和歌山でホームページ制作を外注するときの注意点

地方ならではの話を少し。

和歌山だと、ホームページ制作を頼める先がそもそも限られています。大阪の制作会社に依頼する方も多いですが、打ち合わせがオンラインだけになったり、地域の文脈を理解してもらえなかったりすることもある。「観光客向け」と「地元の人向け」ではサイトの作り方が全然違うのに、そこを汲み取ってもらえないと的外れなものができます。

だからといって「地元の業者がいい」と無条件に言うつもりもないです。技術力や提案力は会社によってピンキリなので、過去の制作実績を見て、自分の業種や規模感に合っているかを確認するのが一番確実です。

迷ったら、まず相談だけしてみる

自作と外注、どっちがいいかは事業の状況次第です。でも「どっちが自分に合ってるかわからない」という状態なら、制作会社に相談してみるのが早い。ちゃんとした会社なら、自作で十分なケースには「自作でいいと思いますよ」と正直に言ってくれます。逆に、相談した瞬間から売り込みが始まる会社は避けたほうがいい。

Kazeでも、ホームページ制作に限らずITまわりの相談は無料で受けています。「まだ何も決まってないんだけど」くらいの段階でも構いません。和歌山の事業者さんの話を聞くのは、僕たちにとっても勉強になるので。